株式会社DPD製作所
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商品説明
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ベネジクト液とは

ベネジクト液は還元糖(グルコースなど)の有無を検出するための定性試薬です。2価の銅イオン(青色)が還元されて、1価の銅イオン(赤褐色)の生成、または金属銅あるいは酸化銅(Ⅰ)が析出・沈殿します。
ベネジクト液は還元糖を含む水と反応して黄色~赤褐色に変色、または黄色から赤褐色の沈殿物を生成します。
還元糖を含む水10mLあたりに、ベネジクト液を10滴(約0.5mL)程度加え、加熱する(湯煎あるいは火であぶる)ことで反応が起こります。身近な還元糖としてグルコース(ブドウ糖)、ハチミツ(グルコース・フルクトース)などが挙げられます。
なお、スクロース(ショ糖。砂糖・グラニュー糖の主成分)は還元糖ではないので、還元糖には含まれません。

反応の様子

左から順にグルコース(ブドウ糖)、マルトース(麦芽糖)、フルクトース(果糖)、はちみつ、水あめ、各0.05gに純水10mL、ベネジクト液0.5mL(約10滴)
(ハチミツが最も早く反応をはじめたことから、グルコース・フルクトース以外のハチミツの成分が直接あるいは触媒的に銅イオンに反応を起こした可能性が考えられます。)
人の唾液とミツバチの唾液
ベネジクト液は「砂糖でも唾液を加えれば反応するんじゃない?」と感じる方もいるかもしれませんが、これは反応しません。人の唾液(アミラーゼ)はでんぷんをマルトース(麦芽糖)に分解できます。しかし、人の唾液ではスクロース(砂糖)を分解することはできません。
しかし、ミツバチの唾液(サッカラーゼ)はスクロース(花の蜜)をグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に分解できます(ハチミツ)。
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