ベネジクト液は還元糖(グルコースなど)の有無を検出するための定性試薬です。2価の銅イオン(青色)が還元されて、1価の銅イオン(赤褐色)の生成、または金属銅あるいは酸化銅(Ⅰ)が析出・沈殿します。
ベネジクト液は還元糖を含む水と反応して黄色~赤褐色に変色、または黄色から赤褐色の沈殿物を生成します。
還元糖を含む水10mLあたりに、ベネジクト液を10滴(約0.5mL)程度加え、加熱する(湯煎あるいは火であぶる)ことで反応が起こります。身近な還元糖としてグルコース(ブドウ糖)、ハチミツ(グルコース・フルクトース)などが挙げられます。
なお、スクロース(ショ糖。砂糖・グラニュー糖の主成分)は還元糖ではないので、還元糖には含まれません。